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2016/08/29

9月の発表に注目

ここ 2 週間ほど、海外コミュニティが Notes/Domino の将来についてああでもないこうでもないと議論を繰り返しています。起因となったのは MWLUG での出来事のようです。 MWLUG はアメリカの中西部を中心とするユーザーグループイベントで、米国でも最大級の ICS イベント。おそらく、Notes/Domino に関わるベンダー企業、エンドユーザーともに IBM Connect に次いで重きを置いています。

そんなイベントの基調講演で誰もが期待していた Notes/Domino のロードマップが明確に示されず、うやむやにされたまま終了してしまいました。加えて、開催を直前にひかえ Notes/Domino 製品開発で、コミュニティのフィードバックを真剣に聴き、リードしてきたプロダクトマネージャーが IBM を退社するというニュースも相まって、コミュニティに不穏な空気が流れ始めました。

わずかに示された Notes/Domino に関するものは、約 3 年も Domino Next としてメジャーリリースの出荷を期待する中 (おおかたの予想では 9.0.2 であった) 、なんと FixPack としてリリースされるというものです。皆さんもご存じの通り、通常 FixPack とは現行リリースからの機能拡張ではなく、バグ修正のことをいいます。「3 年も待たせておいてバグ修正版かよっ!」「顧客が不安視する」などの声があがったりしています。まぁ、この FixPack には事実上は機能拡張リリース 9.0.2 で追加されるはずのものが、何故 FixPack という形態にとどめたのか、あるいはとどめなければならなかったのかの理由も一切語られていません。このリリースは良いとしても、それ以降のロードマップが示されておらず (唯一出てきた言葉は Application Modernization という言葉だけ)、あるいは示すことができない(つまり、もう終わらせてしまうつもり)ことから、Notes を諦め今からでも他へ移行する検討を始めるべきだというブロガーも出てきています。

IBM が FixPack としてリリースする IBM 側と顧客側の都合のよい点をあげてみましょう。IBM としてはメジャー/機能追加リリースに関わるドキュメンテーションなどの一新をすることないことです。新しい機能は作ったものの、それをユーザーに提供するのにリソースが足りないという問題も透けて見えてきている感じがします。内部事情はよくわかりませんが、IBM 社内では当然のことながら Verse や他の ICS ポートフォリオに人的リソースを奪われている予想され、Notes/Domino に力を注ぐリソースが先細りの状態になっているのではないかと勝手に思い込んでいます。

一方、 9.0.x のサポートは 2021 年まで延長される見込みです。利用ユーザーにはこの FixPack リリースは良いニュース(?)、安心して長期にわたって使っていける安心材料になるでしょう。

もうひとつ、Application Modernization という言葉が示唆するものが一体何か?
すでに海外では XPages さえもレガシーといわれるまでこれまで年数を重ねてきています。XPages も Domino の機能のひとつですが、アプリケーション開発という点では海外の開発者の間では、もう一区切りついた感が漂っています。そんな中での Modernization は非常に興味深いものです。もしかしたら実態のない言葉だけを IBM が示しただけかもしれません。

9 月に 9.0.x のサポート期間のアナウンスが正式にされる予定になっています。そこで何が発表されるのか、ベンダーや顧客がどうそれに反応するのか,
IBM はこれからも変わらず Notes/Domino にコミットしていくのかを注意してみていく必要があります。
 
みなさんも是非注目してください。